ユニバーサルアナリティクスのデータは、2024年7月1日に消えます。それまでにダウンロードしておきましょう。

Google Analytics が GA4 と呼ばれるバージョンに移行してから1年が経とうとしています。

それに伴い、旧バージョンの「ユニバーサルアナリティクス」も2024年7月1日にサービスを止める事になっています。そして、その期日がもうあと20日と迫っています。

こんなことを書いている私本人が、「いつかデータを退避すればよいや」程度に考えていたため、今になってあれこれやり始めています。
ただ、意外と面倒でどのように保存すればよいのやら‥と思いあぐねていたので、きっと他の方々も同じだろう。
そう思い、私なりに行った事をご紹介することにしました。

ダウンロードできる期間を見つける

まず、ユニバーサルアナリティクスの該当プロパティにアクセスしたら、「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」でユーザー数を日別でみることのできる画面を表示してください。

次に画面右上、期間選択部分で開始~終了日を出来るだけ広く指定してください。
ここで、画面下のグラフが表示されない場合は、取れる限界を超えたと思われますので、範囲を絞ってください。
データの取得範囲内であれば、グラフが表示されます。

私の場合は、2016/09/01 ~ 2023/08/01 の範囲を選ぶことができました。

エクスポートメニューから「Excel(XLSX)」を選んでダウンロード

すると、Excelファイルがダウンロードできます。
ダウンロードしたらExcelで開いてみましょう。

「データセット1」シートには全体のサマリーが載っています。
これはしっかり残しておきましょう。

続く「データセット2」シートは、「データセット1」の最初のチャネル「Organic Search」の日別ユーザー数が載っています。これもとても重要な情報ですので残しておきましょう。

同様に、「データセット3」・・・と確認していきましょう。

データ取得の基本形はこのようなかたちです。
期間を選んで、その期間内の日別の数字を得ていきましょう、という話です。

ここでは、「チャネル別」×「日別」単位で「ユーザー数」を得る事ができますが、セッション数や新規ユーザー数、直帰率、といった細かい情報を期間別に得ることはできませんので、ある程度の割り切りは必要でしょう。

もしセッション数や新規ユーザー数といった情報も日単位で得たいのであれば、日付の範囲を1日にして絞り込んで、それぞれの情報を得る、というやり方になりますが‥数千回(日)分もそんな作業はしたくありません。‥何か良い方法でもあるのかしら?

他に保存しておくとよいと思われる情報

上の例は、チャネル別ユーザー数の取得方法です。
他にも、同様の手順で下記情報を保存すると良いでしょう。

  • ユーザー属性(年齢、性別)、地域、新規/リピーター、デバイス(PC/スマホ/タブレット)、ブラウザー種類
    → 特に地域性やユーザー属性を意識したビジネスで分析をされているのであれば、それら推移を知っておくという意味で重要だと思います。
  • サイトコンテンツ 特にページ別アクセス数やランディングページ
    → どのコンテンツが人気だったのか、といったというものを、日別に知る事ができます
      但し、上位7ページまでしか日別で得る事ができませんでした
  • 参照サイト
    → Referral 元のサイトを、こちらも上位7サイトに限りますが日別に得る事ができます

とりあえず保存しておくことが大事

基本的には分析に使うものなので、その時の状況に応じて集計して使える形が一番です。粒度の細かいデータであればあるほど理想です。ですが、既に申した通り取得できる情報は限られています。ある程度割り切ってしまうしかありません。

だからといってデータを保存しないのが一番バカげています。
過去の情報があればそこから改善ポイントが見つけやすくなりますから。
ですから、出来るだけのことはした方がよいと思ってます。

データの保存については、別の方法も紹介されています。例えば Reporting API を使ったデータを抽出方法です。
別のデータベースなどに保存するという事もできそうですが、システム開発が必要そうですから、いますぐどうこう出来るものでもなさそうです。ただ、既にReporting APIを使われているのであれば、ぜひご活用いただきたいと思っています。

私がデータ保存しようと思った理由

ここからは余談です。

ありがたいことに自社ウェブサイトへのアクセスは現時点でそこそこあるわけですが、ここに至るまでの推移をお恥ずかしながら把握しておりませんでした。
狙ってアクセスを増やそうとしたわけではなく、たまたまいくつかのコンテンツが当たっただけ、という経緯なので、正直アクセス数が増えた理由についてあまり興味を持っていませんでした。

ですが、今は意図的にアクセスを増やす取り組みをしています。
過去を振り返ることで、どういう取り組みが成果につながったのかを確認できるし、その行動が重要だと思っています。例えばアクセスの増減が分かれば、その理由となる行動や世の中の動きについて考えるきっかけになります。

もしかすると「過去の情報は要らない」という人もいると思います。
ただ、何かしらの変化を見つける事ができれば、なにかしら理由を付けるきっかけになりますから、行動にもつながります。何か新しい行動をとれば、そこから新たな発見につながると思っています。

これを機に、過去データの保存と分析に取り組んでみてはいかがでしょう。

困ったら、IT相談役が相談に乗ります

一方、このあたりのお話が苦手という方もいると思います。
例えば、データの保存の仕方がイマイチよくわからない、保存の必要性は?数字が嫌い、という人です。
そういえばアクセス解析入れていなかったけど、入れておいた方がよいのかな?という人もいると思います。

このように、人によってお悩み事は異なりますが、共通するのはITに関する事。
それであれば、ぜひ「サブスク型IT相談役」サービスをご検討下さい。

例えば、データの保存が必要かどうか、要らないのか?これを判断する基準がなくて悩まれている方もいらっしゃると思います。そういう人にはもってこいのサービスだと思います。

私がこのサービスを行っているのは、ITをどう活用すればよいかを、どのように経営者が判断すればよいかを知ってもらうためです。経営者にこそ、ITに関する判断基準を身につけて頂きたい、と考えています。

初回ご相談は無料です。相談をしたらといって受けなければいけない、というものでもありません。
お気軽にお声がけをいただけたら幸いです。

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