SEO対策について、皆さんどのような対策をすればよいか、何をすればよいか、というイメージはございますか?
ウェブサイト制作業者やSEO対策業者さんからよく言われているのは、TITLEやキーワード、DESCRIPTIONを設定しましょう。Hタグを設定しましょう。
検索でヒットさせたいキーワードを文中にちりばめましょう。外部からリンクを張ってもらいましょう。内部でリンクを張りましょう。
そんな話をよく言われると思います。
間違いではありませんが、それらはあくまで「方法」であって、「考え方」ではありません。
考え方が無い状態で方法に取り組んでも、果たして意図した結果になるのでしょうか?
そこで、SEO対策をするうえで必要な考え方、というのをまとめてみました。
コンテンツをいきなり作り始めない
この話を進めるうえでの大前提があります。
それは、コンテンツをいきなり作り始めないでください、という事です。
これから言う事を知ると分かりますが、コンテンツを作ってからSEO対策をしたでは遅いのです。
コンテンツを作る前にしっかりSEO対策について考えておく必要があります。
もう1つの前提は、Google検索で調べる人がいて、そこからお客になりうる人が一定数いる、という事です。
SEO対策と言っているわけですから、Google検索しない人を相手にしても意味ありませんからね。
誰に何を提供するか、を明確にする
「誰に」「何を」
この2つはだいたいセットで考えると思います。
しかし中には「これは他になく良いものだから売れる!」とか「この商売は売れるから大丈夫」というように、「何を売る」にだけ注目して「誰に売る」を明確にしていない場合が見受けられます。
ここで言う「誰に」は、具体的な個人をイメージできるところまで明確にする、という事です。
その具体的な「誰」が定まらないと、どういう具体的な行動をとるかを考えることが出来ないからです。
例を1つ挙げましょう。
当社で販売している「デカフェ&フレーバーコーヒー」です。
ECサイトへ集客するために、Google検索を使いブランディングサイトに来てもらう事を考えます。
誰に売りましょう?
カフェインレスコーヒーは、カフェインを摂れない人のための商品であることは明確ですが、もう少し具体的に分けてみましょう。
- 妊娠中の方は対象になり得ますね。
- カフェインを摂ると夜寝られなくなる人もいます。
- コーヒーが好きだけど飲みすぎを気にして控えようとしている人もいます。
ここでは3パターン挙げてみました。
これはターゲットと呼ばれています。が、これだと対象が広すぎますし、まだ全然具体的ではありません。
人物像の特定が出来ておりませんから、その人がどういう行動をとるかを想像する事が難しくなります。
そこで、以下のようにもっと具体的にしてみました。
- 東京都23区内に住んでいる29歳女性。結婚して専業主婦でいて、夫と二人暮し。夫は会社員で比較的裕福な暮らしをしている。
- 元々コーヒーは好きで、自宅でよくドリップコーヒーを飲んでいて、夫にも毎日コーヒーを淹れている。
- 甘いものは好きで自然志向というのもあり、ミルクとハチミツを入れたハニーラテをよく飲んでいる。
- スマートフォンもよく使い、興味関心がある事はすぐに検索をする知りたがりの人。
- 今回初めて妊娠をして、医者からカフェインは控えた方がよいと告げられたため、カフェインレスコーヒー(デカフェ)を飲むようになった。
- ハニーラテは相変わらず飲んでいる。
- しかし妊娠中期に入り糖尿病検査をしたところ、妊娠糖尿病と診断されハニーラテを含む甘いものも控えなくてはいけなくなった。
- 甘いものが摂れなくなり、妊娠中の体調変化も重なりストレスに感じている。
いかがでしょう?
人物像が明確になりませんか?
そして、その人の趣味趣向、どういう問題を抱えている、という事も明確になったのではないかと思います。
これをペルソナと言います。
実際にデカフェ&フレーバーコーヒーを作った人を、若干設定を変えて作り上げた人物像です。
デカフェ&フレーバーコーヒーを作ったのも、このペルソナが明確であるからですから出来上がった商品ですから、「何を売る」も明確です。
その人が問題解決をするためにどういう行動をとるかを想像する
先に述べた大前提に従い、ここではGoogle検索で問題解決しようと思っている人だ、という事で話を進めて行きます。
上のペルソナは、どのようなキーワードを入れて検索し、どのような情報を得て問題解決をしようとするでしょう?
と考えるのです。
「妊娠糖尿病」について知ることで不安を解消しようとしているのであれば
「妊娠糖尿病 とは」「妊娠糖尿病 原因」
と調べるかもしれません。
「妊娠糖尿病」まで入れたら「食事」「原因」「献立」がサジェストとして出ますから、そこから追加で調べるかもしれません。
何とかしてコーヒーも飲みたいから
「妊娠糖尿病 コーヒー」で検索するかもしれません。
このように具体的な人物像(ペルソナ)があって、その人がどういう状況に置かれているかまでイメージできたとしたら、このように検索ワードも明確になると思います。
その人の行動に対し、自分が提供可能な解決策を提示する
ここまでくればどうすればよいか、察しの良い人であればわかると思います。
検索キーワードに対し、それを解決するコンテンツ(ページ)を作るという事です。
「妊娠糖尿病 コーヒー」であれば、妊娠糖尿病の人がコーヒーを飲む事についての疑問や解消方法を探っている事でしょう。
または、同じ想いの人はいないか、その人はどうしているのだろう?
という疑問に答えてくれるページを探している事でしょう。
その疑問を解決するコンテンツ(ページ)を作ればよいわけです。
実際に「妊娠糖尿病 コーヒー」で検索をかけてみてください。
検索結果1ページ目に 当社で扱っているページが表示されます。
https://gokkoh.com/hope/
こちらのページには、妊娠糖尿病になった人が、なぜデカフェ&フレーバーコーヒーを開発したか、が語られています。
そして、このページを検索で見つけた人は、以下の情報を得ることが出来ます。
- 自分と同じ問題を抱えた人がいる
- その人は問題を解決するためにデカフェコーヒーを作った
自分が抱えている問題を解決するかもしれない、そのような情報を得たわけです。
このようにして、相手が欲しい情報を提示するわけです。
大前提で書きました「コンテンツを作る前にしっかりSEO対策について考えておく」理由はこのためです。
検索にヒットするようにする、検索結果をクリックしたくなるように工夫する
ここまで来たらあと少しです。
1つ目は、検索キーワードに対してコンテンツをどのように作るか、という話です。
検索結果にコンテンツがヒットするための対策ですね。
これについては他で多く語られているので簡単にとどめておきますが。
TITLEタグ、META KEYWORDタグ、META DESCRIPTIONタグ、H1/H2/H3タグ、そして本文中に検索キーワードをちりばめるという事です。
2つ目は、Google検索にヒットして自分のコンテンツが検索結果一覧に表示されたときに、クリックしたくなる表現にする、という事です。
Google検索に表示されるのは、TITLE、そしてMETA DESCRIPTION 又は本文の抜粋です。
先ほどお見せした「妊娠糖尿病 コーヒー」の検索結果です。
ここにはTITLEとMETA DESCRIPTIONの内容が表示されています。
検索結果から欲しい情報を探している人が期待する内容をここに書くのです。
もしここで、期待しない内容を書いたとしたら、いくらコンテンツに素晴らしい内容が書かれていたとしても、それを見てもらう事なく検索結果をスルーされて終わりです。
だから、TITLEとMETA DESCRIPTIONは検索結果を意識して書く必要があります。
これに関連してもう1つ。
大前提で書きました「「コンテンツを作る前にしっかりSEO対策について考えておく」」もう1つの理由ですが。
それは直帰を防ぐため、です。
ここまでの考えがないまま作られたコンテンツ(ページ)があったとしましょう。
SEO対策をこれからしよう、ということでTITLEとMETA DESCRIPTIONを考えてクリックしたくなる内容を書けたとします。
キーワードも既存コンテンツにちりばめたとします。
しかし、もしそのコンテンツがTITLEとMETA DESCRIPTIONと異なる内容であれば、「あれ?期待した内容と違う」となりそのページから離れていきます。
そうなったら、そのコンテンツは作り直した方がよいでしょう。
「コンテンツを作る前にしっかりSEO対策について考えておく」事の重要性についてご理解いただけましたでしょうか。
こちらの記事は、考え方を踏まえたうえで実際にどうするかやり方を書いたものです。
こちらもご一読ください。
まとめ
Google検索で集客をお考えであれば、実はウェブサイトを作る前にSEO対策の事を考える必要があります。
もっと言うと、提供する商品やサービスを考える段階から考えておく必要がある、という事です。
さらには、SEO対策は集客のための一つの選択肢でしかない、という事もわかると思いますが、そこまで言うとまた別の話になるのでここでは止めておきます。
SEO対策について冒頭で「やり方」ではなく「考え方」なんだ、と書かせていただいた理由が少しでも伝われば幸いです。
当社では、集客が必要なウェブサイトをご依頼される方には、このような事を考えたうえでご提案いたします。
ぜひ一緒に、売れるための仕組みづくりを考えていきましょう。