ウェブシステム開発を中心に取り組んでいる当社は、デカフェ&フレーバーコーヒーのネットショップを運営しています。
扱っている商品は、妊娠中や授乳中の方のように、カフェインを控える必要がある人を対象としたデカフェコーヒーです。
特徴は、しっかりした味わいを楽しめる高品質デカフェ豆を使っていることと、各種フレーバー素材をミックスして味と香りに違いを出した、フレーバーコーヒーでもある、という事です。
最近よく言われるようになったのが「ウェブシステム開発やっていてネット通販も行っているのって珍しいですよね」という言葉。
私の中では明確な理由があるのですが、確かに言わないと伝わらないですね。
という事で、今回はこの事についてお話をしていこうと思います。
ウェブシステム開発会社がネットショップを始めた理由
弊社のお客様の多くは、ウェブを活用してビジネスを営まれている方たちです。
幸いな事にネットリテラシーが高いお客様が多く、お客様ご自身で集客を行われています。
でも、なかには作ってお終い、というお客様もいらっしゃいます。
ウェブサイトを作る事でビジネスを拡大したいとお考えのお客様に、何も変わらなかったと思ってもらいたくはありません。
私たちも、ウェブサイトを提供する事でお客様のビジネス拡大に貢献したいと思っています。
だからウェブサイト運営に必要な集客については、様々なアドバイスをさせて頂いております。
でも、活きた方法をお伝えするためには、聞きかじったことや過去の知識を伝えるだけでは不十分です。我々が集客に必要な事を実践して、今得ているノウハウをお伝えする必要があるわけです。
そう思い、ネットショップを始めたのです。
きっかけは脱下請け
今から4年近く前の事です。
当時から直請けや下請けどちらも行っており、特に下請けに関しては開発に専念するかたちで取り組んでおりました。下請けで行う場合はクライアントと直接やりとりする事も少なく、元請企業様のやり方や都合に合わせる事が多いです。
例えば設計やデザインに手間取り、その分開発着手が遅くなるが納期は変わらない。
システムに詳しくない制作会社さんが決めた仕様だからうまくいかずに途中で仕様変更が頻発する。
それではクライアント様のためになっていません。
仕事がうまく進まないと担当社員のモチベーションにも影響がでてきます。
そんな状態が続くようになり、問題も放置できなくなってきました。
そこで脱下請けを決めました。
積極営業を行うよう方針転換をしました。
結果的に、直請けへの切り替えは達成しました。
ですが、対応する領域は増えます。例えばデザインや集客、その一環で必要となるチラシ制作や広告運用、SNS運用などもです。
マーケティングの必要性
デザインは以前から対応していたので問題はありませんでしたが、集客については正直さっぱり。
でも、せっかく作ったウェブサイトを活かすには、そこに多くの人が訪れて興味関心を持ってもらい、お問い合わせにつなげる事であるのは間違いない話です。
だから、ウェブマーケティングについてもっと学ぶ必要を感じ、様々な人に会いお話を聞いたり、専門家にお越しいただき学ばせていただきました。
そのようにして、マーケティングについて理解を深める事ができました。
しかしながら理解する事と出来る事は全く別物です。実践経験が必要でした。
しかしながら、実践経験を得るためにお客様のウェブサイトでそうしようと思っても、お客様が当社の取り組みに価値を感じてくれなければ何にもなりません。
残念ながら当初はお客様がそこに価値を見出してくれる事はありませんでした。
なぜなら当社にはマーケティングの実績がありませんでしたから。
だから実績を作る必要がありました。
両者の思惑が合致して生まれたビジネス
弊社が構築させていただいたマンガ投稿サイト「 フルパーセント 」を運営しているお客様から、デカフェコーヒーでかつフレーバーコーヒー、という妊婦さん向けの商品を作られた、というお話を聞きました。
私もコーヒー好きで色々飲んでいましたが、正直なところ、フレーバーコーヒーもデカフェも、どちらも良い印象は持っていませんでした。
・フレーバーはコーヒーの香りを損ねるし、香りだけしても味はコーヒーだから違和感を感じる。
・デカフェは味が薄い。
そういう固定観念を持っていたからです。
でも、実際にそのコーヒーを頂いたら、そんな固定概念はどこかに行ってしまいました。
・普通のコーヒーと遜色ないコーヒーの濃さと味わい。
デカフェと言われなければ気付きません。
・フレーバーの味がする。
黒豆は香ばしく甘みと旨味を感じる。ココアの苦い風味。ヘーゼルナッツの香ばしさと旨味。違和感がない。
これは新しいコーヒーだ!面白い!
そう思ったのです。
製品開発の想いも素晴らしいのです。
そのお客様ご自身が妊娠出産を経て、その間大好きなコーヒーを飲む事を我慢していたこと。
代わりに飲んだデカフェが美味しくなかったこと。
その後従妹の方も同じく妊娠されて、同じ想いで悩まれていたこと。
妊娠糖尿病に罹り、甘いものも控えなければいけなくなったこと。
それらの体験から生まれた「デカフェ&フレーバーコーヒー」だから、美味しく香りも素晴らしい、そんな商品に仕上がったのです。
他の人にも紹介したいと思いどこで買えるかを聞いてみたのですが。
意外な事にショップで販売する予定はないとのこと。
ネット通販は検討されていたのですが、諸事情によりその方ご自身の力では開設できない。
そういう理由だったのです。
話はそこで立ち消えそうだったのですが、思いきってこんなご提案をしました。
・自社でショップ構築と集客を行いたい。
・費用は全部当方で負担する。
・売上からお客様の儲け分を持って行ってください。
そんなお話をさせていただいたところ、興味を持っていただき話が進むことになりました。
当社にとっては、マーケティングの実績を得る機会になり売上にもつながる。
お客様としては、売れた分がそのまま利益になり損をしない。
お互いにとってメリットある内容です。
結果的に、当社は集客と販売を行う総代理店として扱わせて頂く事になりました。
ネットショップの構築も集客も、当社の思う形でやらせてもらう事になりました。
開発したお客様は、新商品の開発など本業に専念すればよいのです。
なにより、
コーヒーを飲みたくても我慢している妊婦さんたちの心の支えになる。
そんなお手伝いを我々が担う事が出来るんだ!
そうして、自社によるネットショップ事業は始まったのです。
その後
その後は色んな取り組みをさせていただきました。
しかしながら、話が長くなりますので、今回はこの辺にして。
今後機会を設けてお話を進めていこうと思います。